フラットボックスが気になっているけど、「実のところどうなのよ?」と思っている人も多いと思います。
クロス職人の間では、YouTubeやインスタなどSNSで話題になっているし、工具でおなじみのKYOKUTOからも発売されて手に入りやすくなりました。
経験の浅い見習いでも フラットボックスを使えばパテがキレイに塗れるんですか?
クロス職人としてパテ打ちにこだわってきたからこそ、気になるフラットボックス。
自分で実際に使ってみないことには、どんなものか分からないから、使ってみたよ。
この記事では、内装業30年の親方が、実際にフラットボックスを購入し使ってみた感想をお伝えします。
フラットボックスってどんな道具?
フラットボックスは、箱のような部分にパテを入れ、ばねのついたプレートでパテを均一に押し出して塗っていくパテ用の工具です。
まず、フラットボックスが話題になった原因ともいえる平子内装店さんのYouTube動画を見てみましょう。
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この動画を見たらフラットボックスを使ってみたくなりますよね!
フラットボックスを使うメリット
それでは、フラットボックスでパテ打ちをするメリットを見てみましょう。
技術が無くてもパテがきれいに塗れる
技術が必要と言われてきたパテ打ちだが、フラットボックスを使えばパテが均一に塗れる。
脚立・足場板を組まなくても天井のパテ処理ができる
フラットボックスと、別売りのハンドルを一緒に使えば、床に立った状態で、天井にパテが塗れる。
脚立や足場板を現場に持ち込む必要がなくなり、準備にかけていた時間が浮く。
作業時間が短縮される
脚立・足場を組む時間がなくなることに加え、手で塗るより一度に塗れる量が増えるので作業効率が良い。
メリットだけ見ると良いことばかり。
期待が高まるね。
フラットボックスを使うデメリット
フラットボックスを使うメリットばかりに目がいきますが、実際に使ってみると、デメリットも見えてきます。
使ってみて分かったデメリットを紹介していきますね。
フラットボックスを使いこなすのには時間がかかる
フラットボックスを買ってみたものの使いこなせず、オークションサイトに出品する人もいるとか。
実は、フラットボックスを使いこなすには慣れが必要です。
使い始めてしばらくは、力加減が分からず、思うように真っ直ぐにひけませんでした。
扱いに慣れるまでには、繰り返し使って、時間をかける必要がありそうです。
フラットボックスの重さで、腕や首・肩に負担がかかる
フラットボックス本体はそれほど重くないけど、パテを入れると重量が増します。
特に、フラットボックスでパテを天井に打つ場合、上を見上げた姿勢になるので、首、肩、腰に負担が。
壁面へのパテ打ちでは上下に動かすため、腕・肩に負担がかかります。
フラットボックス用にパテを変える必要がある
今まで使っていたパテがフラットボックスに適しているとは限りません。
使用するパテを考えなおす必要があることも。
パテの濃度が適していないと、パテの量が出過ぎて残ったり、耳が切れなかったり。
フラットボックスにあうパテの練り具合がわからないので、はじめのうちは試行錯誤しました。
初期費用がかかる
フラットボックスを使うためには、本体の他に別売りのハンドルも必要で、一式揃えると10万以上の費用が必要。
今まで使用していたパテと相性が悪い場合は、パテも買い替える必要があります。
フラットボックス、それでも使う?
フラットボックスは使い始めて慣れるまでは時間がかかります。
実際に使ってみると「手でパテ打つ方が早い」という職人さんの声も聞きます。
でも、使い続けている人がいるのも事実。
扱いに慣れてしまえば、早くパテが打て、使うメリットを実感できます。
実のところ、フラットボックスでパテを打ち、ドライウォールサンダーでサンダー掛け作業をすると、びっくりするくらい下地が早くきれいに仕上ります。
パテ打ちの技術が無くても、フラットボックスがあれば楽勝で仕事ができそうな気がしてきた!
慣れるまでの時間は親方より若い自分の方が早いかも!













