技術

フラットボックスは誰でも簡単に使えるの?

フラットボックス
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フラットボックスを使ってみました。

クロス職人の間では、YouTubeやインスタで話題になっているフラットボックス。

工具でおなじみのKYOKUTOからも発売されて手に入りやすくなりました。

フラットボックスが気になっているけど、「実のところどうなのよ?」と思っている人も多いと思います。

見習い君

フラットボックスを使えば経験の浅い見習いでもパテが塗れるんですか?

 

親方

クロス職人としてパテ打ちにこだわってきた私がフラットボックスを使ってみました。

この記事では内装業27年めの親方が実際にフラットボックスを購入し使ってみた感想をお伝えします。

フラットボックス

フラットボックスは箱のような部分にパテを入れ、ばねのついたプレートでパテを均一に押し出して塗っていけるパテ用の工具です。

まずフラットボックスが話題になった原因ともいえる平子内装店さんのYouTube動画がこちらです。

この動画を見たらフラットボックス使ってみたくなりますよね。

フラットボックスを使うメリット

技術が無くてもパテがきれいに塗れる

技術が必要と言われてきたパテ打ちだが、フラットボックスを使えばパテが均一に塗れる。

脚立・足場板を組まなくても天井のパテ処理ができる

別売りのハンドルを一緒に使うと床に立った状態で天井にパテが塗れる。

脚立や足場板を現場に持ち込む必要がなくなり、準備にかけていた時間が浮く。

作業時間が短縮される

脚立・足場を組む時間がなくなることに加え、手で塗るより一度に塗れる量が増えるので作業効率が良い。

親方

メリットだけ見ると良いことばかり。

実際はどうなのか試してみたよ。

フラットボックスを使うデメリット

フラットボックスを使いこなすのには時間がかかる

フラットボックスを買ってみたものの使いこなせず、オークションサイトに出品する人もいるとか。

使いこなすには慣れが必要です。

使い始めてしばらくは、力加減が分からず思うように真っ直ぐにひけない。

扱いに慣れるまでには繰り返し使って、時間をかける必要がありそうです。

フラットボックスの重さで、腕や首・肩に負担がかかる

フラットボックス本体はそれ程重くないけど、パテを入れるとけっこう重い。

フラットボックスで天井にパテを打つ場合、上を見上げた姿勢になるので首、肩、腰に負担がかかる。

壁面へのパテ打ちでは上下に動かすため 腕・肩に負担が。

フラットボックス用にパテを変える必要がある

今まで使っていたパテがフラットボックスに適しているとは限らないので、使用するパテを考える必要がある。

パテの濃度が適していないと、パテの量が出過ぎて残ったり、耳が切れなかったり。

フラットボックスにあうパテの練り具合がわからないので、はじめのうちは試行錯誤しました。

初期費用がかかる

フラットボックス本体の他にハンドルも必要で、一式揃えると10万以上の費用がかかる。

今まで使用していたパテと相性が悪い場合はパテも買い替える必要がある。

フラットボックス、それでも使う?

フラットボックスは使い始めて慣れるまでは時間がかかります。

実際に使ってみると「手でパテ打つ方が早い」という職人さんの声も聞きます。

でも、使い続けている人がいるのも事実。

扱いに慣れてしまえば早くパテが打て、使うメリットを実感できます。

フラットボックスでパテを打ち、ドライウォールサンダーでサンダー掛け作業をすると、びっくりするくらい下地が早くきれいに仕上ります。

見習い君

パテ打ちの技術が無くてもフラットボックスがあればできそうな気がしてきた!

慣れるまでの時間は親方より若い自分の方が早いかも!

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