道具

クロス屋さんの腰袋の中身は何?

クロス屋腰袋中身
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色々な道具を腰から下げて作業している姿って、プロの職人ぽさを醸し出していてカッコいいですよね。

クロス屋さんの腰袋には何が入っているんでしょうか。

見習い君

クロス職人って、腰にいろいろぶら下げてますね。

何を付けているんですか?

親方

腰につけているのは腰袋と言うんだ。

腰袋に入っているのはクロス貼り作業の時に常に使う道具だよ。

クロス屋が使う道具は用途によって様々な種類があるので、初めは何を選んで良いか分からないと思います。

スタート地点で同じ道具を使っていても、人によって癖や使いやすさが違うので、数年後にはそれぞれが違う道具を使っている事がほとんど。

これからクロス職人を目指す人、DIYでクロス貼りにチャレンジする人の参考になるように、クロス屋歴27年の私が使っている道具を紹介します。

クロス屋さんが作業中に腰袋に入れて使う道具

クロス屋さんの腰袋の中身

パテを塗る道具

パテを塗る

ヘラ(パテベラ)

パテを塗るときのヘラはパテベラ、単純にヘラという時もあります。

横幅のサイズが各種あり、下塗りは4寸(120mm)、上塗りには7寸(210mm)など用途によって数本を使い分けます。

隅打パテベラ・峰打パテベラ・フラットパテベラなど、使用する場所に適したものを選んで使います。

また、ヘラの刃部分が真ん中でしなる中調子、根元からしなる元調子のものがあり、使う人の使用感で選ぶことも。

1つの現場の中ではサイズ違い6~7本を使います。

おすすめは『KYOKUTOパテラックシルバー』。

ケレンベラ

パテの表面を平にするために、盛り上がったパテを削り取ることをケレンと言います。

ケレンベラはケレン作業に使うヘラ。

ケレンベラはパテベラと比べるとヘラの刃部分が分厚くしならないのが特徴です。

サンダー

パテの表面の段差を無くし、表面をきれいに仕上げるためにやすりをかける作業があります。

作業自体もサンダーと言ったりしますが、この時に使う道具がサンダー

サンダー
パテの仕上げに使うサンダー

サンダーには充電式で削ったパテをその場で吸い取ってくれる集塵袋付きのものも有ります。

クロスを切る道具

クロスを切る時に使う道具

カッターナイフ

カッターナイフはクロスを貼った後、余った縁の部分やクロス同士の接続部分(ジョイント)を切る時に使います。

場所によって大・中・小の3種類を使い分け、一番よく使うのは小サイズ。

オートロック(壁にあてた時に刃が戻らないもの)が付いているものを選びます。

常に切れ味を保つために、刃は頻繁にに折って使うので、替刃が必要になります。

おすすめは『貝印職専』シリーズで、替刃には黒刃・白刃の2種類あります。

黒刃と白刃の違い:

黒刃の方が「鋭角」に作られていて、切れ味が良い。

白刃は黒刃に比べて腰が強く耐久性がある。

地ベラ(クロスヘラ)

クロスを切る時にクロスを押さえて使うヘラを地ベラとかクロスヘラと言います。

幅や厚みで種類が非常に多くあります。

普段一番よく使うのは『KYOKUTOステン地ベラ10寸0.6mm』

定規

クロス屋が使う定規

定規はカット用定規ジョイント定規とも言われ、ジョイント部のクロスを切る時に使います。

短いものから長いものまで、場所で使い分けます。

定規についてはこちらの記事で詳しく書いてます。

クロス職人の定規
クロス職人が持っておきたいカット用定規 クロス貼りの仕上がりで目につきやすいのがクロスとクロスの継目部分のジョイント。 ここをきれいに仕上げるのがクロス職人の腕の見せ所...

クロスを貼った後の空気抜きに使う道具

クロスを貼った後空気を抜く

ハケ・スムーサー

ハケスムーサーはクロスを貼った後の空気抜きに使います。

場所や貼ったクロスの種類によって数種類を使い分けます。

①ローラーバケ

②ハケ(豚毛・白毛など)

③④⑤スムーサー(プラベラ)

一番よく使うのは『KYOKUTO撫でハケ』の黒豚毛。

クロス同士のジョイント(継目)を押さえる道具

ローラー

クロスのジョイントを目立たせなくするためのローラー

ローラーはクロス同士のジョイント(継目)を押さえ、継目を目立たなくするために使います。

その他の道具

竹べらヘラ:細かいところを押さえるために使います。

スポンジ:はみ出したのりやコーキングをふき取る時に使います。

ハサミドライバー:何かと使います。

腰袋

腰ベルトと腰袋
写真上:腰ベルト/下:腰袋

その名の通り道具を入れて腰からぶら下げる腰袋

腰袋の多くは腰ベルトに通して使うタイプです。

材質は本革のものから化繊のものまで様々あり、使っているうちに汚れたり穴が開いたりするので、半年から1年ほどで買い替える消耗品と思った方が良いです。

濡れたスポンジを入れるためのビニール製のものや、輪っかだけのホルダータイプの物もあります。

KYOKUTO,ヤヨイ、ヒロシマなど工具メーカーのものが使いやすくおすすめ。

親方

腰袋に入っているものはその日の作業によって変わるし、人によってはぶら下げている数も違ってくるね。

色々試して自分に合う腰袋を探すのはクロス職人の楽しみだったりもするよ。

クロス屋さんの腰袋の中身 まとめ

今回紹介したクロス屋の押し袋の中身をもう一度簡単にまとめます。

パテを塗る道具:ヘラ(パテベラ・ケレンベラ)・サンダー

クロスを切る道具:カッターナイフ・地ベラ(クロスベラ)・定規

クロスを貼った後の空気抜きに使う道具:ハケ・スムーサー

クロスのジョイントを押さえる道具:ローラー

その他の道具:竹べら・ヘラ・はさみ・スポンジなど

腰袋:道具をまとめて入れて作業中に腰につけて使う

見習い君

クロス職人の使う道具っていろいろあるんですね~。

まずはかっこいい腰袋が欲しいっす!