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【クロス職人】パテは何がおすすめ?

クロス屋パテアイキャッチ
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クロス屋さんの腕の見せ所とも言えるパテでの下地作り。

選ぶパテで作業効率や仕上がりも変わってきます。

何種類かのパテを使ってみてそれぞれの特徴に合わせた使い方をするのがベストだとは思いますが、時間がかかりますよね。

気になるパテがあれば使った人に感想を聞いてみましょう。

見習い君

パテは各メーカーからたくさんの種類のものが出てますね。

何が使いやすいのか教えて欲しいです。

親方

パテの仕上げ方に関する考え方は人それぞれで、こだわる所も違うから、一概に何がおすすめかって決めにくいんだな。

今回はクロス職人歴27年の私が今まで使ってきたパテをそれぞれ評価してみました。

評価項目は

  • 下塗り用:塗りやすさ・やせにくさ・削りやすさ
  • 上塗り用:塗りやすさ・やせやすさ・削りやすさ

※下塗り用のパテにはやせにくさ、上塗り用のパテにはやせやすさを求めた場合の評価です。

パテの仕上げ方は職人によって違ってきます。

クロス屋のパテ
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下塗りを丁寧に仕上げたい下塗り重視のやり方を好む私の独断での評価ですが、参考にしてもらえればと思います。

ニット-のパテ

下塗り用

Vスリークパテ120

ニットーVスリークパテ120

色はグレー系

きめが細かいので施工性(伸び)は良い。

ニットーの営業マンが『やせないパテ』と豪語しただけあって確かにやせにくい。

厚塗り系なので耳切りをしないと段差が出来るので注意が必要。

エース60

ニットーエース60

色はクリーム系。

伸びは良いが、やせる。

盛って塗る必要があるが、ケレンが楽できれいに削れる。

2度塗りには適していると思う。

フィール90

ニットー フィール90

色はクリーム系。

施工性(伸び)が非常に良くて扱いやすい。

使っている人が多いのも納得。

仕上げ用

オルマー

ニットーオルマー

時間制限なしの練り置き可能タイプ。

色はグレー系

伸びはまぁまぁ。

練り置き可能なので時間制限によるプレッシャーは無い。

耳の切れも良く塗りあがりのラインもきれい。

硬化するとツルツルになる。

セレクト120

セレクト120の評価

色はクリーム系。

伸びは良い。

基本的にやせるので、かくはんでコントロールする。

固く練ったり、柔らかく練ったり、好みや必要性で固さを変えられる。

吉野石膏のパテ

下塗り用

Uライト120

吉野石膏Uライト120

色はグレー系。

塗りやすく、やせにくい。

特に吉野石膏ボード(タイガーボード)との相性は抜群に良い。

難点は、かたまってしまうとケレンの時に硬くて削れないし、半乾きだとボロボロと崩れる。

硬化の直前のタイミングでケレンをすると良いが、ベストな時間が非常に短かい。

仕上げ用

Fライト120

吉野石膏 Fライト120

色はクリーム系。

伸びはいまいち。

水の量を多くしてかなり柔らかくする。

耳切れが良く、程よくやせるのでサンダー掛けが要らず、地ベラのケレンで良い。

硬めに練った場合はやせにくく、仕上げで下塗りをカバーする事には向かない。

親方

職人さんによっては、ずっと同じパテを使い続けている人もいるね。

仕入れのしやすさも個人経営のクロス屋にとっては大事なポイントだね。