クロス屋さんが使う道具には昔から変わらないものも多いのですが、新しく便利なものもたくさんあります。
今回は最近使い始めて「これは便利だ!」と実感している立体養生ボックス『KYOKUTOハニーボックス』を紹介します。
今までは何を使ってたんですか?
これを使う前はYAYOIカンガルーというビニール袋タイプの養生袋を使ってたよ。
使ってみてあまりにも便利だったので、周りのクロス屋仲間にも薦めているほどです。
養生袋、養生ボックスって何?
建築業界で養生(ようじょう)とは、「傷や汚れから保護する」意味。
実際にクロス屋がクロスを貼る現場では床に養生シートを敷き、窓枠に養生テープを貼るなどの養生をします。
今回紹介するのは、糊付けをした後のクロスを一時的に保管する道具。
壁面に貼る前のクロスは汚したり折りじわがつかないようにしておきたい。
そのための道具が養生袋や養生ボックスです。
ハニーボックスを使うメリット
実際にハニーボックスを使うようになって感じたメリットをあげます。
- 折りじわがつきにくい
- 収納できる量が多い
- 場所をとらない
- 腰をかがめなくても取り出せる
- 糊付け後の保管時間が長い
ここからは、これら5つのメリットを解説していきます。
①折りじわがつきにくい
ハニーボックスを使う前は、糊付け後のクロスを養生袋に入れ、大きく折りたたんで保管。
数枚なら重みもそれほどではないが、運搬時に数枚を重ねると折りじわができるので気を付ける必要がありました。
ハニーボックスは糊付け後のクロスをクルクルっと筒状にまるめておけるので、数が多くなっても折りじわの心配がない。
②収納できる量が多い。
ハニーボックスは中に仕切りがあり、収納しやすい構造。
ハニーボックスが2個あれば1日分の作業の材料が事前に用意できる感じです。
たくさんのクロスを一度にまとめて運ぶ事ができるので、一日で終わる現場にはのり付け機を運び入れなくても材料が用意できるのは効率的。
③場所をとらない
ハニーボックスは立てた状態なら50cm各程度のスペースがあれば収まる。
養生袋の時は寝かせておく場所が必要だったので、それを思うと随分省スペースです。
④腰をかがめなくても取り出せる
ハニーボックスに立てた状態で入っているクロスは その上部が立ったまま手をのばせば届く高さで、腰をかがめずに取り出せます。
これは高齢クロス職人には本当にありがたい。(笑)
⑤糊付け後の保管期間が長い
乾燥を防ぐための専用ふたは別売りでありますが、私はビニール袋で代用してます。
ハニーボックスを使うと折りじわができにくいので、養生袋と比べると長時間保管しておくことができる。
住人さんのいる現場での貼り替え作業など、時間の制限がある現場、糊付け機を置くスペースがない現場の時には前日に糊付けをして、当日ハニーボックスで運び入れます。
ハニーボックスのより便利な使い方
現場に糊付け後のクロスをまとめて運び入れることのできるハニーボックス。
現場内でハニーボックスを移動しやすいようにキャスター付きの板を自作してみました。
現場内でいちいち持ち上げなくても良く、必要な場所にコロコロ転がして移動できます。
ハニーボックスの欠点をあげるとしたら、少々不安定なところ。
倒れやすいのでその点は気を付けてます。