ホームセンターなどでメジャーを買おうとすると、長さもデザインもいろいろ。
ちょっとワクワクする人も多いと思います。
大きくてごついデザインの方がカッコイイし、仕事ができそうな気がするけど、クロス職人が使うメジャーはどんなものを選べばよいのでしょうか?
大きい方が長いところも測れるし、見た目がカッコイイ!
見た目かっこいいのを選ぶと気分が上がるけど、
実は小さめなのを選んだ方が良いんだよ。
今回はクロス職人が使っているメジャーと、便利なレーザー計測器について紹介します。
クロス職人が使うメジャー
クロス職人が良く使うメジャー、「巻尺」とか、「スケール」とも呼ばれていますが、ここでは「メジャー」で統一しておきます。
クロス貼りの作業現場では2mのメジャーが便利
クロス屋がメジャーを必要とするのは室内での計測。
実際に使うのは クロスを貼る時に壁の幅を確認したり、貼る位置を確認したりする作業の時です。
基本的にクロスの幅は90cmなので、90cmを測ることが多いです。
だったら「1mのメジャーでも大丈夫?」と思われるのですが、実際使ってみると1mのものでは使いにくいです。
1mのメジャーはテープ部分の幅が細くて、のばした時に安定しず、途中で曲がってしまいます。
クロス貼りの作業現場で使うのには、2mぐらいの小さめのメジャーが使いやすいです。
できるだけ軽いものを選ぶ
大きくていかついデザインのメジャーを腰にかけている職人さんを見かけると、カッコイイ!と真似したくなりますが、重さがあると腰に負担がかかります。
クロス職人はただでさえ作業中に腰袋を下げているので、気がつかないうちに腰に負担がかかっています。
「それくらい…。」と思うかもしれませんが 小さな負担も日々積み重なると大きくなってくるもの。
メジャーの重さという小さな気配りが自分の身体のケアにつながっていくのです!
職人は身体が資本。
腰痛対策にできるだけ軽量なものをおすすめします。
それに、メジャーでは大体同じような長さを計測することになるので、よく測る長さのところでポキっと折れて壊れてしまうこともあります。
何度も買い替えることになるので、単価が安い短いものを選んだ方が経済的です。
クロス職人が大きなメジャーを使う時
大きなメジャーは買っても出番がないってことですか?
クロス貼りの作業現場で使うメジャーは2m程度あれば大丈夫だと前述しましたが、大きなメジャーも使います。
実際に5.5mのメジャーを持っていますが、使うのはクロスの裁断のための計測と、現場の下見で材料の発注のための計測をするときです。
下見では部屋の端から端までや、床から天井までなど、長い距離を測るので2mのメジャーでは測れません。
そんな時に5.5mのメジャーを使うのですが、長い場所を測るのにはレーザー距離計を使った方が断然早い!
特に吹き抜けの天井は5.5mのメジャーでも測れないしね。
レーザー距離計があって良かったって思うよ。
次はこのレーザー距離計という便利なツールを紹介します。
クロス職人が使うレーザー距離計
レーザーを使って距離を測る道具ですが、「レーザー計測器」とか、「レーザーメーター」、「レーザー距離計」とメーカーによって呼び方が様々です。
1人ではメジャーで測れないところ、天井の高さなど測る時にあると便利です。
例えば、床から天井までの長さをはかる時、レーザー距離計を床に垂直に置くだけで天井までの距離が計測できます。
壁の幅を測りたい時は、片方の壁に水平にあて、もう一方の壁に焦点が合うようにしてスイッチを押します。
壁に接しているレーザー距離計の底から対面の壁までの距離が即座に測れます。
距離だけではなく、面積までその場で測れる機種もありますが、クロス屋が使うものは距離が分かれば充分。
小さいものだとポケットに入る大きさで、現場の下見に行く時には必ず持っていくようにしてます。
余談ですが、レーザーポインタとして猫をじゃらすのにも使えます。
クロス職人が使うメジャー まとめ
クロス職人が使っているメジャーは2mくらいの短いものと、5.5mくらいの長いものの2種類。
他にレーザー距離計があると便利です。
2mのメジャー:クロス貼りの時に、壁の幅を確認、貼る位置を確認するために使用
5.5mのメジャー:クロスの裁断のための計測、現場の下見で材料の発注のための計測時に使用
レーザー距離計:長い距離を測る時にあると便利